記事の対象者と解消できるお悩み
【対象者】
プログラミング未経験のビジネス職
【興味関心】
- データ分析にご興味がある
- 業務で必要としている
【解消できるお悩み】
- BigQueryって聞いたことはあるけど、スプレッドシートと何が違うの?
- BigQueryはどんな時に使うのが良いの?
- スプレッドシートでデータ分析をしているけど、限界を感じている…
- 大量のデータを効率的に分析したいけど、どんなツールを使えば良いか分からない
- BigQueryは難しそう… スプレッドシートのように簡単に使えるの?
- BigQueryとスプレッドシート、結局どちらを使えば良いの?
記事作成者
【人物】株式会社志庵 代表取締役 佐藤 光
【経歴】株式会社光通信営業➜起業➜データアナリスト転職➜SaaSで2度目起業
【会社実績】
資金調達無しARR2億円
GMV200億円
【内容】自社AaaSであるStruccle、webスクレイピング、GoogleCloudPlatformのBigQueryに関する記事を作成
各種用語
ARR(Annual Recurring Revenue):サブスクリプションサービスの年間売上※当社はSaaS売上
Struccle(ストラクル):株式会社志庵が独自開発しているAaaS
AaaS(アース):Data Analytics as as Serviceの意
SaaS(サース):Software as a Serviceの意
GoogleCloudPlatform:Googleが提供するクラウドプラットフォーム。このプラットフォームの中に様々なサービスが存在する
GCP(ジーシーピー):GoogleCloudPlatformの略
BigQuery(ビッグクエリ):上記GCPの中に含まれるデータ分析基盤サービス
SQL(エスキューエル):データベースを操作するプログラミング言語
クエリ:SQLで記述した命令文
- クエリ例)
- SQL構文のクエリ⬇
SELECT item_name, price FROM sales_table where price >= 1000;
- 命令文の意味としては「売上テーブル(sales_table)から価格(price)が1000円以上の商品名(item_name)と価格(price)を抽出する」
- SQL構文のクエリ⬇
ペタバイト:データの単位 ペタバイト=1000テラバイト=約100兆行のデータ
概要
データ分析がビジネスにおいて重要性を増す中、様々なツールが登場しています。
その中でも、Googleスプレッドシートは手軽に利用できるデータ分析ツールとして広く普及しています。
しかし、データ量が増えてくると、スプレッドシートでは処理速度が遅くなったり、分析機能が不足したりといった課題が出てきます。
そこで、大規模なデータ分析に適したツールとして注目されているのが、Google Cloudのデータウェアハウス「BigQuery」です。
BigQueryは、ペタバイト規模のデータに対しても高速な処理を実現し、高度な分析機能も備えています。
この記事では、BigQueryとスプレッドシートの違いを分かりやすく解説し、それぞれのメリット・デメリットを比較することで、どちらのツールがあなたのデータ分析に適しているのかを判断する材料を提供します。
データ分析初心者の方でも理解しやすいように、具体的な例を交えながら説明していきます。
目次URL
- BigQueryとは?
- Googleスプレッドシートとは?
- BigQueryとスプレッドシートの比較
- BigQueryとスプレッドシートの使い分け
- FAQ:よくある質問
- まとめ:BigQueryとスプレッドシート、それぞれの強みを活かそう!
1. BigQueryとは?
BigQueryは、Google Cloud Platformが提供するフルマネージド型のサーバーレスデータウェアハウスです。
ペタバイト規模のデータに対して、高速なSQLクエリを実行し、分析することができます。
従来のデータウェアハウスと比べて、圧倒的な処理速度とスケーラビリティ、コストパフォーマンスの高さが特徴です。
私はBigQuery一筋で7年間使っています。
2. Googleスプレッドシートとは?
スプレッドシートは、Googleが提供する表計算ソフトです。
Webブラウザ上で動作し、データの入力、計算、グラフ作成、データ分析などを行うことができます。
無料で利用できるため、個人や中小企業を中心に広く普及しています。
手軽にデータ分析を始められる点が大きなメリットです。
当社ではエクセルではなく、Googleスプレッドシートを様々な業務で使っています。
3. BigQueryとGoogleスプレッドシートの比較
BigQueryとGoogleスプレッドシートは、どちらもデータ分析に利用できるツールですが、それぞれの特徴やメリット・デメリットが異なります。
以下では、それぞれの項目について比較していきます。
3.1 処理速度
BigQueryは、スプレッドシートと比べて圧倒的に処理速度が速いです。
特に、大規模なデータ分析を行う場合は、BigQueryの方が圧倒的に有利です。
スプレッドシートは、データ量が増えてくると処理速度が遅くなり、分析に時間がかかってしまうことがあります。
スプレッドシートが得意な領域は小規模なデータの処理および集計可視化が得意です。
また、BigQueryで集計した結果をスプレッドシートに貼って連携する使い方もあります。
3.2 データ容量
BigQueryは、ペタバイト規模のデータを扱うことができます。
一方、スプレッドシートは、扱えるデータ量に限りがあります。
そのため、大規模なデータを分析する場合は、BigQueryの方が適しています。
3.3 費用
BigQueryは、従量課金制で利用できます。
無料枠も用意されていますが、大量のデータを分析する場合は、費用がかかることがあります。
スプレッドシートは、無料で利用できます。
ただし、Google Workspaceの有料プランに加入することで、より多くの機能を利用することができます。
3.4 分析機能
BigQueryは、スプレッドシートよりも高度な分析機能を備えています。
SQLクエリを利用することで、複雑なデータ分析を行うことができます。
また、機械学習機能も備えているため、予測分析などを行うこともできます。
スプレッドシートは、基本的な分析機能は備えていますが、BigQueryほど高度な分析はできません。
3.5 セキュリティ
BigQueryは、Google Cloud Platformのセキュリティ基盤上で運用されており、高いセキュリティレベルを誇ります。
スプレッドシートも、Googleのセキュリティ対策が施されていますが、BigQueryほどではありません。
3.6 コラボレーション
スプレッドシートは、複数人で同時にデータを編集することができます。
BigQueryは、複数人で同時にクエリを実行することはできますが、データの編集はできません。
そのため、共同作業を行う場合は、スプレッドシートの方が適している場合があります。
4. BigQueryとスプレッドシートの使い分け
BigQueryとスプレッドシートは、それぞれの特徴やメリット・デメリットが異なるため、データ分析の規模や目的に合わせて使い分けることが重要です。
以下は、使い分けの目安です。
- 小規模なデータ分析で、費用を抑えたい場合 → スプレッドシート
- 大規模なデータ分析で、高速な処理速度が必要な場合 → BigQuery
- 高度な分析機能や機械学習機能を利用したい場合 → BigQuery
- セキュリティレベルの高い環境でデータ分析を行いたい場合 → BigQuery
- 複数人で同時にデータを編集したい場合 → スプレッドシート
当社ではBigQueryは大量処理、市場調査や小規模なデータ処理はスプレッドシートで行っています。
5. FAQ:BigQueryとスプレッドシートでよくある質問
Q1. BigQueryとスプレッドシートのどちらを使えば良いのか分かりません。
データ分析の規模や目的に合わせて使い分けることが重要です。
小規模なデータ分析で、費用を抑えたい場合はスプレッドシート、大規模なデータ分析で、高速な処理速度が必要な場合はBigQueryが適しています。
詳しくは、記事内の「BigQueryとスプレッドシートの使い分け」セクションをご覧ください。
Q2. スプレッドシートで分析できるデータ量に上限はありますか?
はい、スプレッドシートで扱えるデータ量には上限があります。
シートあたりのセル数やファイルサイズに制限があります。
詳しくは、Google Driveのヘルプページをご確認ください。
Q3. BigQueryを使うにはSQLの知識が必要ですか?
はい、BigQueryでデータ分析を行うにはSQLの知識が必要です。
ただし、基本的なSQLの知識があれば、BigQueryの操作は難しくありません。
Googleは、BigQueryの初心者向けチュートリアルを提供していますので、SQL初心者の方でも学習することができます。
6. まとめ:BigQueryとスプレッドシート、それぞれの強みを活かそう!
BigQueryとスプレッドシートは、どちらもデータ分析に役立つツールですが、それぞれの特徴やメリット・デメリットが異なります。
データ分析の規模や目的に合わせて、適切なツールを選択することが重要です。
小規模なデータ分析にはスプレッドシート、大規模なデータ分析にはBigQueryといったように、それぞれの強みを活かしてデータ分析を行いましょう。
導入サポートをご希望の企業様はお問い合わせフォームからご相談くださいませ。
誠心誠意精一杯対応いたします。
【参考URL】
GoogleCloudPlatform:https://console.cloud.google.com/welcome/new
BigQuery:https://cloud.google.com/bigquery?hl=ja
BigQuery料金:https://cloud.google.com/bigquery/pricing
BigQuery料金無料枠:https://cloud.google.com/bigquery/pricing?hl=ja#free-tier
GoogleDrive:https://support.google.com/drive/answer/37603