BigQueryの無料枠を活用しよう！制限と注意点、活用方法を解説

2024年9月6日2024年11月9日

記事の対象者と解消できるお悩み

【対象者】

プログラミング未経験のビジネス職

【興味関心】

データ分析にご興味がある
業務で必要としている

【解消できるお悩み】

BigQueryを使ってみたいけど、費用が気になる…
無料でBigQueryを試せる方法ってないの？
BigQueryの無料枠って、どのくらい使えるの？
BigQueryの無料枠でどんなことができるのか知りたい
BigQuery無料枠の制限や注意点を知りたい

記事作成者

【人物】株式会社志庵　代表取締役　佐藤　光

【経歴】株式会社光通信営業➜起業➜データアナリスト転職➜SaaSで2度目起業➜

資金調達無しARR2億円

GMV200億円

【内容】自社AaaSであるStruccle、webスクレイピング、GoogleCloudPlatformのBigQueryに関する記事を作成

各種用語

ARR(Annual Recurring Revenue)：サブスクリプションサービスの年間売上※当社はSaaS売上

Struccle(ストラクル)：株式会社志庵が独自開発しているAaaS

AaaS(アース)：Data Analytics as as Serviceの意

SaaS(サース)：Software as a Serviceの意

GoogleCloudPlatform：Googleが提供するクラウドプラットフォーム。このプラットフォームの中に様々なサービスが存在する

GCP(ジーシーピー)：GoogleCloudPlatformの略

BigQuery(ビッグクエリ)：上記GCPの中に含まれるデータ分析基盤サービス

SQL(エスキューエル)：データベースを操作するプログラミング言語

クエリ：SQLで記述した命令文

クエリ例）
- SQL構文のクエリ⬇
  - SELECT item_name, price FROM sales_table where price >= 1000;
  - 命令文の意味としては「売上テーブル(sales_table)から価格(price)が1000円以上の商品名(item_name)と価格(price)を抽出する」

ペタバイト：データの単位　ペタバイト＝1000テラバイト＝約100兆行のデータ

概要

Google Cloudのデータウェアハウス「BigQuery」は、強力な分析機能とスケーラビリティを備えながら、無料枠で利用できることをご存知ですか？

BigQueryの無料枠を活用すれば、費用をかけずにデータ分析を始めることができます。

この記事では、BigQueryの無料枠の内容、制限、注意点、そして効果的な活用方法を解説します。

これからBigQueryを始める方や、費用を抑えながらデータ分析を進めたい方は、ぜひ参考にしてください。

1. BigQueryの無料枠の内容

BigQueryの無料枠では以下のサービスを毎月無料で利用できます。

クエリ処理：1TBまで
ストレージ：10GBまで

クエリ処理とは、BigQueryに保存されたデータに対してSQLクエリを実行し、分析を行うことです。

1TBというデータ量は、一般的な企業のデータ分析ニーズを満たすのに十分な量と言えるでしょう。

ストレージとは、BigQueryにデータを保存するために使用される容量です。

10GBという容量は、小規模なデータ分析であれば十分な量です。

当社所有のサンプルデータをダウンロードし、ご自身のBigQueryへ保存してみてください。

サンプルデータは1GB強ありますので、無料枠の10GB未満のため無料で保存可能です。

また、サンプルデータは1GB強なので、900回✕1GB = 1TB未満となり、試しにSQLを実行しても無料で試すことが可能です。

まずは無料枠で色々試してみることから始めてみましょう。

2. BigQueryの無料枠の制限と注意点

BigQueryの無料枠にはいくつかの制限と注意点があります。

無料枠を超えた場合、従量課金制で料金が発生します。
無料枠は、新規のGoogle Cloud Platformアカウントに対して適用されます。
無料枠は、予告なく変更される場合があります。

無料枠を超えてBigQueryを利用する場合は、BigQueryの料金ページで料金体系を確認しましょう。

また、Google Cloud Platformの利用規約をよく読み、最新情報を確認しておくことが重要です。

3. BigQueryの無料枠の効果的な活用方法！

BigQueryの無料枠は以下のような用途で効果的に活用することができます。

3.1 BigQueryの学習

BigQueryの無料枠は、BigQueryの基本操作やSQLの学習に最適です。

Googleが提供するBigQueryのチュートリアルやサンプルデータを利用することで、無料でBigQueryの操作方法を学ぶことができます。

初学者のために下記SQL講座を当社が無料で提供しております。

3.2 BigQueryでの小規模なデータ分析

1TBまでのクエリ処理と10GBまでのストレージであれば、小規模なデータ分析を無料で行うことができます。

例えば、自社のWebサイトのアクセスログ分析や、顧客データの簡易的な分析などに活用できます。

3.3 BigQueryでのPoC（概念実証）

BigQueryの無料枠は、PoC（概念実証）にも活用できます。

PoCとは、新しいアイデアや技術の実現可能性を検証することです。

BigQueryの無料枠を利用することで、費用をかけずにBigQueryを使ったデータ分析のPoCを行うことができます。

当社ではPoCのご相談も承っております。

4. FAQ：BigQueryに関するよくある質問

faq

Q1. BigQueryの無料枠はいつまでも利用できますか？

BigQueryの無料枠は予告なく変更される場合があります。

最新情報は、BigQueryの料金ページをご確認ください。

Q2. 無料枠を超えてBigQueryを利用するとどのくらい費用がかかりますか？

無料枠を超えた場合、従量課金制で料金が発生します。

料金は処理したデータ量やストレージ容量などによって異なります。

基本的には下記2つの料金体系から構成されています。

オンデマンド課金(データ読み込み量従量課金制)
容量の課金(スロット時間単位)

※後者の容量の課金は大規模処理かつ複雑なため今回は割愛

オンデマンド課金は下記2つから構成されています。

ストレージ課金(データ保存容量)
- $0.02 / GiB per month
  - 1ヶ月1GB保存しておくと、月に約3円($0.02✕為替)
コンピューティング課金(データ処理読み込み容量)
- $6.25 / TiB(テラバイト)
  - 1TBのデータを処理すると、約900円($6.25 ✕為替)

最初は上記ストレージ課金およびコンピューティング課金を覚えておけば間違いありません。

詳しくはBigQueryの料金ページをご確認ください。

Q3. BigQueryの無料枠で機械学習機能は利用できますか？

はい、BigQueryの無料枠で機械学習機能（BigQuery ML）を利用することができます。

ただし、機械学習モデルのトレーニングや予測には、クエリ処理が必要となるため、無料枠を超えないように注意が必要です。

また、料金体系が通常のBigQueryと比較して相当複雑なため、実行する際は社内のデータエンジニアや、当社のような専門家へご相談ください。

大量のデータを間違って処理した場合には、1回で数百万円〜など、とんでもない費用がかかる可能性があります。

※当社でもミスがあり、何度もとんでもない費用がかかったことがあります、、、

5. まとめ：BigQueryの無料枠でデータ分析を始めよう！

BigQueryの無料枠は、BigQueryを始めるにあたって、非常に魅力的なサービスです。

無料枠を活用することで、費用をかけずにBigQueryの基本操作を習得したり、小規模なデータ分析を行ったり、PoCを実施したりすることができます。

ぜひ、BigQueryの無料枠を活用して、データ分析の世界に足を踏み入れてみましょう。

導入サポートをご希望の企業様はお問い合わせフォームからご相談くださいませ。

誠心誠意精一杯対応いたします。

【参考URL】

GoogleCloudPlatform：https://console.cloud.google.com/welcome/new

BigQuery：https://cloud.google.com/bigquery?hl=ja

BigQueryリリース情報：https://cloud.google.com/bigquery/docs/release-notes

BigQuery料金：https://cloud.google.com/bigquery/pricing

BigQuery料金無料枠：https://cloud.google.com/bigquery/pricing?hl=ja#free-tier

Google Cloud活用事例：https://cloud.google.com/customers/index.html?hl=ja#

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